教育長から
高い志で社会の変化に対応できる人づくりを
教育長 笠原 正三
気候変動や自然災害、人口減少や少子化の加速、不確実で予測が困難な社会の中、教育界にあってはGIGAスクール構想2期目を迎えた教育DXの推進、高校の授業料や公立小学校の給食無償化、さらには給特法の改正等、教育を取り巻く状況は大きな転換点にあり、これまで以上にしなやかな発想と積極的な姿勢がより重視されています。本県の第7次教育振興計画も2年次となり、チャレンジしていく姿が子どものみならず、家庭や地域、企業にも求められています。
最上町の教育や子ども達の姿に目を移すと、様々な教育課題と共に状況を打開しようとする意欲や姿勢が着実に育ってきていることを感じます。その一つが豊かな教育資源に目を向けた環境教育やふるさと学習であり、保護者や地域を巻き込んだ生徒会文化祭等の開催からも成果を見取ることができます。生まれ育った我が町ならではの魅力を理解し、何かしら貢献したいと思いを寄せる子どもが増えてきたことは大きな誇りであり、これまで培ってきた教育の力と言えます。
一方で、AIネイティブとも呼ばれる子ども達は、幼い頃からスマホを手にし、デジタルネイティブの親や家族のもとで育てられた状況にあります。便利なものに溢れた養育環境にあって、集団の中に身を置き、直接的な人対人の触れ合いや心が揺さぶられるような実体験が乏しいことも指摘されています。 多くの葛藤やつまずき、失敗経験を糧にこれからの時代に必要なレジリエンスを高め、自分で物事を考え、強い意志を持って行動できる人間へと導くことが学校や社会に求められる時代となっています。そのためにも、先生方には子ども達と歩みを共にし、つかず離れずの良好な関係を築きながら、教育目標や学校経営の重点の達成に向けて、思い切った教育活動の展開を期待します。
さて、令和8年度の最上町の教育が、新しい幼児や新入生を迎え、各幼児施設や学校で一斉に始まりました。これから始まる新たな生活への希望や期待に応えるべく、「ふるさと最上町に生まれてよかった。」「ここで学べてよかった。」とどの子どもも実感できるように、今年度も幼児教育、学校教育、社会教育とが一体となり、確かな学力や社会力の育成、さらには自己実現を図りながら地域貢献のできる子どもの育成に努めていきます。
高く、強い志があれば、自分は何のために学ぶのか、目的意識や進路意識も変わってきます。変化や失敗を恐れず果敢に挑戦し、未来を切り拓こうとする我が町の子ども達の成長につながる教育活動の充実と展開が図られるよう、今年度も教育委員会として精一杯支援してまいります。
