最上町に住む人へのインタビュー
移住者 松田 唯 さん(フランス料理店トトマビ)
「自分らしいもがみの暮らしを手づくりしていきたい」


2016年の4月に地域おこし協力隊として最上町にやってきた唯さん。「東京の大学に進学したのですが、田舎で暮らしたいという思いが強く、就職先を探していたときに最上町に出会いました」。
山形出身ではあるものの、最上町には来たことがなかったそうで「自然溢れる最上町に魅力を感じましたし、道端で挨拶してくれる中学生の雰囲気も良かったです(笑)」と第一印象を教えてくれました。
協力隊としては『もがみの暮らし』をテーマに、半農半Xにチャレンジ。独学で自然農法での農業を開始しながら、ハーブなどを使ったワークショップや雑貨制作などに取り組みました。自然と向き合いながらもがみの暮らしを模索していく中で、協力隊仲間だった松田清也さんに出会い、2018年に結婚。清也さんが最上町にフランス料理店を開く夢を共に追いかけ、修行のため同年に渡仏します。
フランス、東京での修行を終え、2022年に清也さんと共に最上町へ帰ってきた唯さん。念願のフランス料理店『トトマビ』を町内に開店させました。現在2人でお店を切り盛りし、フランス料理を通じて最上の食の魅力発信を行っています。「その土地の料理をその土地で食べる。そこに意味があると思っています。地域の方も外から来た方にも、発見があるような料理や時間を提供していきたいですね」。
最上町の環境については、「生まれた場所がかなりの田舎だったので、買い物に困らない最上町は私にとっては都会です(笑)。そして何より自然がある。しかも厳し目な自然なので身が引き締まります。雪解けが待ち遠しく、春の訪れが本当に嬉しい」と、大変さもプラスに変えていくたくましさを感じました。
「この春、松田家の畑を受け継ぎ、農業も再開する予定で、ますますもがみの暮らしが楽しくなりそうです」と、自身の大好きな農業にも改めて挑戦していくワクワクが伝わってきました。