最上町に住む人へのインタビュー

移住者 浅水規玖さん((株)もがみグリーンファーム)

縁もゆかりもない最上町で憧れの農業をなりわいに

浅水規玖さん((株)もがみグリーンファーム)の写真 浅水規玖さん((株)もがみグリーンファーム)の写真

東京の農業高校に通っていた浅水さんは2024年の春に最上町へ移住。就農場所を検討しているときに、高校の求人紹介サイトで最上町の(株)グリーンファームを知り、見学に来たのが移住のきっかけでした。「様々な地域に見学に行った中で、社員の皆さんがとてもいい人で、ここに住みたいなと思いました」。

そもそも農業に興味を持ったのは祖父の家庭菜園を手伝ったことがはじまり。「何か育てるのが楽しいですし、自分の育てた野菜を誰かに食べてもらって「美味しい」と言ってもらえるのは嬉しいことでした」と、農業のやりがいを教えてくれました。

(株)もがみグリーンファームでは、春から秋にかけて米と大豆とそばの栽培、冬は大豆の選別を主に行なっています。「大型機械に乗ったりするのは楽しいですね。2年目ということで今年は機械1台任されて20haほどを担当しました」。早速即戦力になっている浅水さんですが、「水の管理がとても難しくて、現場に入ってみて知ることがたくさんあります」とやりがいだけではない、農業の難しさも実感しているようです。

自然が好きだという浅水さんは「東京に住んでいるときは自然と触れ合うことがほとんどないので、普段見ないような生物や動物たくさんいて楽しいですね」と、町の良さを日々発見してくれています。「最上町は人との距離が近いので、農業についても詳しい人たちに聞きやすい環境は最上町の農業の魅力のひとつだと感じます」。

東京のご家族にとっても、浅水さんがきっかけで最上町が第二の故郷のような場所になっているそう。昨年育てたお米を真っ先に実家に送ったとのことで、何よりの親孝行になったのではないでしょうか。

将来的には、自分の畑を持って、好きな作物を育ててみたいと語る浅水さん。最上町の農業の未来に光が見えてくるようなインタビューでした。